かかりつけ医はあなた科のお医者さん
~かかりつけ医を持ちましょう~

「かかりつけ医」とはいわば“あなた科”のお医者さんです。それは、“あなた”(一人ひとりの患者さん)との診療を通じた長いおつきあいの中で、誰よりも“あなた”の気持ちに添って治療ができる”あなた”のためのお医者さんであるとも言えます。しかしそれは特別なお医者さんではありません。以前からいつも診てもらってるお医者さんや、あなたにとって身近ななお医者さんが地域にいれば、その先生があなたの「かかりつけ医」なのです。

門真市医師会に所属する私たちは”あなた”のお話をよく聞き、きちんと説明することを大切にしています。地域に 根ざした経験を積むことともに、たえず新しい医学・医療の知識を学び、信頼できる地域医療ネットワーク作りを進めていきます。そして自ら”あなた”の治療に全力投球することはもちろん、必要な時には病院や他の専門医に紹介します。また介護の相談にも応じます。

「かかりつけ医」は”あなた”が一番話しやすいお医者さんであれば、看板の診療科にはこだわらなくてもよいのです。その意味でも”あなた科”なのです。今まで「こんな事聞くのも・・・」とためらっていた方も、どうぞ何なりと話しかけてみて下さい。”あなた”に安心して頂けるよう、私たちは精一杯頑張ります。

「地域の第一線おける専門性とは」
~ちょっと詳しいメッセージ~

開業医(診療所医師)はすべて、病院で研修し、何らかの専門領域で診療にあたってきた経験を持っています。しかし、今も当時の専門領域だけを診ているわけではありません。地域の第一線のニーズは、自分の得意分野に合わせてはくれないからです。それぞれの患者さんのさまざまな状態に最適となるべく、地域における主治医機能として、Multiple function(多機能をもつこと)、Flexibility(柔軟な対応を行うこと)、Accountability(説明責任)の3原則の指摘もあります。

かつて、地域での診療は「広く浅く」と言われましたが、最近では一歩進んで、それ自体がひとつの専門性として捉えられるようになってきています。第一線での機能、すなわちプライマリ・ケアの持つべき特性としては、Accessibility(近接性) Comprehensiveness(包括性)、Coordination(協調性)、Continuity(継続性)、Accountability(責任性)、が挙げられてきました。さらにあらゆる健康問題の窓口となる「総合する専門医」という言葉で説明されることもあります。その活動は、領域にとらわれない全人的立場で、さまざまな社会資源を活用しながら、予防、診断、治療、ケア、症状緩和など多岐にわたり、家族や地域を視野に入れたとされたものとされています。

私たち門真市医師会員は、これからの時代に地域の第一線に要請されるそのような専門性を、チームとして全うすべく、日々連携を強化し研鑚を積んでいます。「あなた科のお医者さん」という耳慣れない言葉には、このような意味もこめれているのです。

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